あるぞ! 新人開幕クリーンアップ! オリックスのドラフト2位頓宮裕真内野手(22=亜大)が16日、広島とのオープン戦に3番三塁で先発出場。0-0で迎えた3回1死一塁で広島大瀬良が投じた初球、真ん中低めの変化球を強振した。打球は真っ赤に染まる左翼スタンド上段に飛び込んだ。オープン戦2号2ランで先制点をたたき出した。

「うまく前で拾うことができた」。昨年のセ・リーグ最多勝右腕からの1発に「自信に変えていければ」と語った。

 この日はメネセスが5番に回り、「3番」に抜てき。西村監督は「まだ決めかねてはいるけどこっちもおもしろいかなと思って」とニヤリ。頓宮のクリーンアップ起用に「おかしくないでしょうね。これまでの打撃を見ても十分できる」。開幕戦で新人の主軸起用が実現すれば、57年に阪急の中田昌宏がルーキーで開幕5番を任された以来、62年ぶりの快挙となる。

3-3の同点で迎えた9回1死満塁でもフランスアの外角変化球を二塁に転がし、決勝点を生み出した。ここまでオープン戦10試合出場で打率2割9分4厘、2本塁打、8打点。新人が開幕スタメンだけではなく、主軸を担う可能性も現実味を帯びてきた。【古財稜明】