ロッテ酒居知史投手(26)が、1球で開幕戦勝利投手となった。

2点を勝ち越された6回、なおも2死一、三塁のピンチに2番手で登板。楽天嶋を142キロの高めストレートで投ゴロに仕留め、火消しに成功した。

直後に味方が逆転。以降は7回松永、8回唐川、9回益田が1人の走者も許さないパーフェクトリリーフを見せた。1球でお立ち台のヒーローになると「何かしましたか? 僕が」と笑いを誘い、「もう1点もやれないと思ってマウンドに上がった。まだ143試合あるうちの3連戦の1勝。勝ちにつながる投球をしていきたい」と引き締めた。

プロ6年目で初の開幕投手を務めた石川歩投手(30)は、6回途中4失点だった。

▼1球勝利=酒居(ロッテ) 29日の楽天1回戦(ZOZOマリン)で記録。18年7月10日の松永(ロッテ)以来、プロ野球43度目(42人)。開幕戦で1球勝利はプロ野球史上初。