日刊スポーツのネット連動新企画「リクエスト制度」。読者の依頼にこたえて担当記者が取材してくる第1弾は、ロッテ加藤翔平外野手(28)に、座右の銘について聞いてきました。「みのりー」さんからの「加藤選手が出陣式で色紙に『戒驕戒躁(かいきょうかいそう)』と書いていました。なぜその難しい言葉を選んだのか理由が知りたいです」という依頼を受け、ロッテ担当久永記者が直撃しました。

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【戒驕戒躁】かいきょうかいそう

意味=どんな時でもおごらず焦らず騒がず、慎んで堅実にやりなさい

加藤は実に難しい言葉を座右の銘に選んだ。その理由を聞いてみた。

加藤 やっぱり1年間通して働かないと意味ないと思うんですよね。この言葉の意味通り、1年間いい時も悪い時も必ずあるので「いい時はおごらず、悪いときは焦らず」やってることを続けて1年間やり通したいという思いからです。

きっかけとなったのは昨季の経験だ。オープン戦打率4割7分4厘と打撃好調で開幕スタメンを勝ち取ったが、開幕後は打率1割8分8厘と不振に陥った。4月8日には2軍での再調整を命じられた。

どこでこんな画数が多くて難しい四字熟語を知ったのか? 恥ずかしながら私は、読むこともできなかった。

加藤 いつから(この言葉を知っていた)か覚えてないですけど、国語とか漢字とか得意なんですよね。何にしようかと考えた時に、みんな「優勝」とか「全力」とか書くと思ったんでこれにしました。

今季はオープン戦打率4割6厘の結果におごることなく、開幕から9戦で4本塁打を放ち、打率3割3分3厘で2番に定着した。この言葉を知っていただけでなく実践できる加藤は、本当にすごい。【久永壮真】

▼日刊スポーツではWebサイト、ニッカンスポーツ・コムと連動し2つの企画を実施中。「リクエスト制度」では、プロ野球に関して疑問に思っていることを募集し、日刊スポーツの記者が取材します。「みんなの総選挙」では現在、パ・リーグ新人王予想を行っています。どしどし参加下さい。