押せ押せムードにルーキーも乗った。阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手が2試合連続のタイムリーを放った。

8番一塁で出場すると、4回1死一、二塁。中日吉見に2球で追い込まれながらも、5球目フォークを踏ん張って右前に運んだ。「初球から守りに入らず積極的にスイングしました。次につなごうと粘った結果がタイムリーになってくれてよかった」。先頭糸井の二塁打から福留の右前適時打、梅野の中前への逆転打と続いた最高のムードを継続。9番西の仰天タイムリーにつなげた。

12日にプロ18打席目にして初安打をマーク。13日からスタメン復帰すると、2試合連続で適時打を記録した。オープン戦では12球団最多の22安打を放ち、阪神のルーキー最多安打を更新。開幕から苦しんでいたが、その実力を徐々に発揮しつつある。

ただ、求めるモノが高いだけに矢野監督の言葉も甘くない。「今日も1本で終わってるんでね。1本でいいと思っているようではレギュラーは取れないんで。2本、3本と期待したい」。木浪も「継続的に打てるように、準備していきたい」と表情を引き締めた。【桝井聡】