大学4年まで「投打」でプロ入りの可能性を残す珍しい選手がいる。

奈良学園大・菅田(すがた)大介。今季は初めて主戦として投手に軸足を置いているが、登板時もDHを使わず3番に入る。最多43度の優勝を誇り、プロも多く輩出してきた同大学でも希少な例だ。

二刀流のエンゼルス大谷翔平については「すごいな、と。どういう取り組みをしているのか興味がある。投手、野手それぞれの目線で見て参考にするようにしている」。投手としては経験が少なく、伸びしろ十分。走攻守そろった野手として、ネット裏のプロは今春も「野手でも可能性を感じる」と評価する。

「東京などと比べたら下に見られるリーグ。そこでプロに行こうと思ったら圧倒的なものを残さないといけない」。高い意識で、2季ぶり優勝をノルマに掲げる。【柏原誠】