日本ハム杉浦稔大投手が、今季初登板初先発で快投した。満を持して立ったマウンドで躍動。最速150キロを計測した伸び上がる直球で9奪三振のうち、6三振を奪った。

移籍後では最長タイとなる5回を投げ、完全投球を披露。「今季初登板だったので不安はありましたが『自分の力を出すだけ』だと思って投げました。コントロールはアバウトで高めへ抜けたりしましたが、割り切って投げました」。勝利投手の権利を持って降板したが、2番手のバーベイトが6回先頭の楽天ブラッシュに同点弾を献上。今季初勝利は無情にも消えた。

今季が移籍2年目。移籍1年目の昨季登板は3試合だったが、勝負どころで期待値以上の力を発揮してきた。移籍後初登板のソフトバンク戦では5回無安打無失点。優勝マジック1の西武相手に5回無失点で勝利するなど、強烈なインパクトを残してきた。

右肘、肩を相次いで痛めてきた経験があり、栗山英樹監督は「状態、体の確認をずっと(2軍で)していたけど、1度、スイッチを入れた方が良いと思って。本人もいきたそうにしていた」と昇格を決断。期待に応える投球で、次回登板へ弾みを付けた。