自律神経失調症でリハビリ調整を続けていたソフトバンク中村晃外野手(29)が27日、3軍戦の四国IL徳島戦(タマホームスタジアム筑後)で実戦復帰した。2番DHで出場。3月6日のオープン戦(対西武、ヤフオクドーム)以来、52日ぶりの打席だったが、いきなり「巧打」を披露した。

初回の1打席目。初球144キロの直球を迷わず振り抜き、きっちり中前にはじき返してみせた。まったくブランクを感じさせないバットコントロールだった。「まだまだですよ。まだキャンプくらい(の打撃)ですかね」。2打席目はカウント3-1から直球を打ち損じ右飛に倒れた。2打席限定の出場だったため、この打席でベンチに下がった。

この日は指名打者の出場だったが、試合前のシートノックでは左翼守備にも入り、軽快に動いた。「明日は、感覚がよければ試合に出るつもり」。心身のバランスをみながら、慎重に調整を進めていく。