日本ハムが2週間ぶりの連勝を逃した。オリックス8回戦(札幌ドーム)は打線が振るわず、5安打1得点のみ。

投手陣は2失点で踏ん張ったが、あと1点が遠かった。チームは4月27日ソフトバンク戦(同)の黒星からオセロのように勝ち負けを繰り返し、貯金2への挑戦は8度目も失敗。またまた勝率5割に逆戻りし、順位も3位に転落した。

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日本ハム打線が、オリックス山本にやられた。栗山監督は「野球は(投打の)かみ合わせ。誰がどうのこうのではない。勝ちきれないのは、こっちのせい」。5投手のリレーで2失点にしのいだが、伸び盛りの好投手を攻略できなかった。

4月18日の対戦で4得点を奪い、黒星を付けた高卒3年目右腕の投球術に、してやられた。無安打に終わった中田は「前回は真っすぐでグイグイと押してくる感じだったけど、(この日は)カットやシュートで変化をつけられて、それにウチがはまった」。テンポよく投げ込む150キロ超えの直球に、ほぼ球速の変わらないカットボールやシュートで各打者が内角をえぐられた。カーブやフォークも巧みに操る、押し引きの投球にも、てこずった。一矢報いたのは6回。2死走者なしから大田、近藤の連続二塁打で1点を奪ったが、あと1点が、遠かった。

連勝も遠い。2試合連続で勝ったのは4月25日楽天戦(札幌ドーム)が最後。同27日ソフトバンク戦で3連勝を逃してから、勝ったり負けたりを繰り返すこと11試合。この2週間は貯金1と勝率5割を行ったり来たりしている。栗山監督も「すいません。なかなか、いい形で勝ちきれる試合ができていない」と反省しながら言葉を紡いだ。

試合前まで2位で並んでいた楽天がサヨナラ勝利し、1週間ぶりに順位も3位に逆戻りした。ただ、連勝には見放されてはいるが、連敗もしていない。指揮官は「まずは明日、全力を尽くす」と前を向いた。【木下大輔】