2年目右腕の巨人鍬原拓也投手(23)が今季初登板で1回2/3を1安打無失点に抑えた。

3点を追う7回1死からマウンドへ上がると、糸井を150キロの直球で遊ゴロ、大山も149キロの直球で三ゴロに打ち取った。8回も続投すると2死からマルテに中前打は許したが、北條を空振り三振に封じた。「緊張しましたが、ファームでやってきたことが出せてよかったです」と汗をぬぐった。

中大から17年ドラフト1位で入団。即戦力として期待をかけられたが、昨季は先発で1勝のみの6試合の登板に終わった。今季はリリーフに転向し、勝利の方程式入りを目指したが開幕2軍スタート。イースタン・リーグで20試合に登板し、2勝2敗1セーブ、防御率3・00の成績を残し、29日に今季初の1軍昇格を果たした。

「やっとスタートラインに立てました。まずは使っていただいたところで結果を残して、ステップアップしていきたい」と今後の活躍を誓った。

原監督は「久しぶりに、何となくリリーフを見て、ちょっとほくそ笑んだところはありますね。心の中でね」と2年目右腕の好投に喜んだ。