明治安田生命が4年ぶり6回目の都市対抗本大会出場への切符を手にした。初回相手のエラーで1点を先制し、3回には4番泉沢涼太外野手(26)からの3者連続適時打で一挙4点を追加。投げては大久保匠投手(29)が8安打完封で締めた。

4番泉沢が仕事をした。1点差で敗れた前夜の第3代表決定戦では、1死満塁のチャンスで見逃し三振を喫した。この日も、初回1死三塁の1打席目は狙いを定められず凡退。2打席目以降で「インコースを攻められている意識があった。そこを狙っていけた」と、2安打2打点の活躍をした。「1打席1点を目標にしている。ランナーをかえせてよかった」とホッとした表情で話した。

3年前に都市対抗の試合を見て、社会人で野球を続けることを決めた。「攻撃は絶対に3人で終わらせない。2アウトからでもランナーを出すぞという気持ちがベンチにある。そのために、ケースを考えた得点に絡むバッティングをしていきたい。まずはこのチームで1勝」と夢舞台の初勝利にむけて決意を新たにした。

2日前の第2代表決定戦、前日の第3代表決定戦と、2試合連続で1点差負け。ようやく最後の切符を手にした。成島広男監督(62)は「毎日が地獄のようだった」と振り返った。本大会に向けて「去年(予選で)負けた悔しさでここまできた。ベテラン含めしっかり戦って、勝ちたい」と笑顔を見せた。