西武の6番中村剛也(35)が自身が持つプロ野球記録を更新する18本目の満塁弾を放った。

7-1とリードした4回、1ボールからヤクルト・ブキャナンが投じた真ん中高めの145キロを捉えた。「真っすぐのタイミングで、しっかり甘い球を打ち返せたかなと思います」。左中間への完璧な1発に納得の表情を浮かべた。

“おかわり節”全開で笑わせた。満塁が得意な理由をたずねられると「ないですね。苦手なんで。いや本当に」とニヤリ。「点差が開いた場面ではなく緊迫した状況で回ってくると、打たなければいけないと変に意識してしまうのであまり好きではないんです」と満塁アーチ18発を誇る男とは思えない返事。打つポイントを確認するため試合前に行ったロングティーについても「意図としてはストレス発散ですね」と笑い飛ばした。

これで交流戦では通算73本塁打、194打点で歴代トップ。お立ち台で「交流戦男ですね?」と聞かれると「いや、そうでもないっすよ。僕、初年度からやってますので、時間が長いのでそれくらいの成績になりました」。最後まで関西人らしいノリで周囲を笑顔にさせていた。【千葉修宏】