ヤクルト山田大樹投手が移籍後初となる、2年ぶりの勝利を挙げた。

立ち上がり、1死から4連続単打で2失点したが、最善を尽くした。「余力を残して負けるのはいや。やれることはしっかりやって勝負」。初回26球中、高めは3球のみ。丁寧さは失わなかった。ソト、ロペス、筒香、宮崎のDeNA打線相手にすべてシングル。小川監督は「低めに制球された中でのヒット。致し方ない。ナイスピッチング」とたたえた。

ソフトバンク時代の17年6月11日阪神戦以来の白星。トレードで加入し、昨季は新しい環境に手探りだった。2年。「僕にとっては長くなかったけど、家族や妻にはそういう思いをさせた。今年契約してもらって、割り切れた」。踏み締めて臨んだ今季、先発2試合目で喜びの報告ができた。

前半戦最後の3連戦もカード頭を取り、7月に入って5勝1敗。いずれも先発投手に勝ちが付いた。最下位から逆転へ、暑い夏に尽力する。【鎌田良美】