プラスワン投票で選出された阪神原口文仁捕手(27)が感謝のアーチを描いた。大腸がんを乗り越え、たどりついた夢舞台。9回2死一塁で代打出場し、左中間席に劇的2ランを運び、敢闘選手賞に選出された。試合後の主なコメントは以下の通り。
-最高の舞台での打席を振り返って
あまりいい成績ではない中で、ファンの人に最高の舞台をつくっていただいて。感謝の気持ちと、自分の打席は思いっきり楽しいんでいこうというつもりで、1球目からスイングできた。たくさんのサポートをしてくれた方だったり支えてくれた方々に少しでも今日の結果が恩返しにつながるとしたら、最高の結果だったと思います。
-打席に入る時に、沸き上がるような歓声
僕もしっかり聞いて打席に入っていけたので、こういう雰囲気をつくってくれたファンの方に感謝の気持ちでいっぱいです。
-ホームランを狙ったところは?
狙って打てるバッターじゃないんで(笑い)。しっかり自分のスイングをしようと心がけた中で、本当にいい打球が飛んでくれたのでうれしかったです。
-今後につながる活躍になる
つなげられるように。明日もオールスターがあるんですけど、その後の後半戦にも生かせるように。準備と練習をしていきたいなと思います。
-13日は甲子園での開催。意気込みを
本拠地でオールスターに出られるということもなかなかない機会で、こうやって選んでいただいた。今日のようないい結果が出れば最高ですけど、元気でハツラツとプレーしているところを見てもらえたらうれしいと思います。
-ホームベースを過ぎて帽子をあげた
打席に入る前もそうでしたけど、ほんとに大きな歓声を頂いたので、みなさんに「ありがとうございます」の意味を込めてやりました。
-ベンチではどんな出迎えを受けた
みんな笑顔で迎えてくれて、とても幸せな気分でした。
-打席に向かうまでの準備はシーズン中と変わらないものだったか
今日はなかなか難しい、いつもより出番が分からない場面だったので。準備もやりながらベンチにいながらで楽しんでいました。
-最後の(中日高橋の)ヒットがなかったら回ってこなかった
前の高橋選手が素晴らしいヒットを打ってくれたおかげで、こうやって何かの巡り合わせでいい結果が出たの。高橋選手にも感謝の気持ちでいっぱいです。
-普段は敵地だが、今日は雰囲気が違った
なかなか一塁側ベンチから見る、出てくることはないことなので、すごい新鮮な気持ちでまた野球に取り組めた。小さい頃、ジャイアンツはすごくファンで見ていた。自分からしたら一塁側ベンチから出てくるのはすごく何か、うれしい気持ちと昔を思い出すような、そういうものがこみ上げました。