ドラフト1位根尾昂内野手(19)の今季中の1軍昇格が見えてきた。根尾は13日、ナゴヤドームでの1軍練習に参加。与田監督ら首脳陣の前で打撃、守備などを披露した。

「体もひとまわり大きくなった。打席でも強い打球も打てている」。10日のナゴヤドームでのウエスタン・リーグ阪神戦も視察した与田監督は根尾の成長に目を細めた。ただし、昇格には条件をつけた。「京田に代わってのスタメンはない。彼の売りは打撃。数字を残すことも目安。2軍から推薦があれば代打、代走で使えるかも。可能性は十分にある」。

根尾はキャンプ前に右ふくらはぎの肉離れを起こし出遅れた。2軍では64試合に出場、打率1割8分1厘。しかし、7月は月間打率3割1分3厘と成長を見せている。「(今日は)しっかり動けた。継続してきたことができつつある。石橋もデビューして結果を出している」と根尾。高卒同期4位の石橋が9日の広島戦でスタメン捕手デビュー。初安打初打点もマークしたことも根尾に火を付けた。「しっかり準備して、(1軍の)試合の中でプレーしたい」。2軍戦での結果を維持できるか-。昨年春夏連覇した夏の甲子園が沸くまでに、スーパールーキーがひのき舞台に上がる可能性も出てきた。【伊東大介】