猛威をふるった「山賊打線」の前に、ソフトバンク先発の武田翔太投手が立ちふさがった。6回87球を投げ散発4安打の0封。150キロ超の直球にカーブ、スライダーなど緩急をつけ封じ込んだ。「プレッシャーでしたよ。(監督には)頼む、と言われて。しっかり腕も振れたし、勝つんだという強い気持ちでいった」。

初回、先頭秋山に右前打されたが無失点で切り抜けると、続く2回には栗山、外崎、山川を3者連続三振。波に乗った。「ボールも強かったし、今日はまんべんなくよかった」。6回2死一塁から栗山を再び空振り三振に切ると、珍しくグラブをポンポンとたたいてマウンドを引き揚げた。

前回8月25日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)では1失点ながら敗戦投手となった。チームはカード3連敗を喫した。10日ぶりに白星を運んできた背番号「18」は「連敗して負けられなかった。もっとチームの勢いを加速して優勝できるように頑張りたい」と語気を強めた。