オーダー組み替えがはまった楽天が1日で勝率5割に復帰した。

今季初めて1番に入った島内が2点を追う3回にタイムリーで反撃の起点となり、4回は決勝2点二塁打を放った。4番で開幕し、1~7番まで、レギュラー陣では今年最も多くの打順を経験。「いつもオーダーを2番から(下位に向けて)見るので、今日は出ないと一瞬、気を抜いた。ビックリした」とおどけた後で「何番でもつなぐ意識」と真顔になった。

過去5試合で平均2・2得点。大胆に動いた。不動のリードオフマン茂木を7番に下げ、島内を2番から1番に。3番浅村と5番銀次も入れ替えた。4人全員が今季初となる打順。4回は浅村が5試合ぶりのヒットとなる二塁打で口火を切り、茂木がしぶとく内野安打でつなぎ、島内がポイントゲッターになった。平石監督は「それぞれの今の状態が一番」と理由を説明した上で「島内を(1番に)上げるイメージがあった。いい仕事」とたたえた。

今季29度目の逆転勝ちで連敗を4で止めた指揮官は「勝っても負けても、終わったことは終わったこと。過去を振り返りたくなる時もあるが、一番大事なのは未来。そこをどうするか」。前だけを見て、CS圏に食らいつく。【亀山泰宏】