右肩故障からの再起を期す阪神ランディ・メッセンジャー投手(38)が復帰4戦目のマウンドに先発。予定の5回を4安打4失点6四球だった。

志願の登板となった右腕は力強い直球にカーブ、フォークなどを織り交ぜ、持ち味の緩急ある投球。4回まで1安打無失点と抑えていた。

しかし、予定の最終イニングとなる5回。先頭から2四球で1死二、三塁のピンチを招くと1番岸に中前へ2点打を許して失点。なおも四球でピンチを広げて3番平間、4番球斗に連続適時打を浴びた。この回一挙4失点。3点のリードを守れず、逆転を許して降板した。

5回94球。4三振を奪うも、制球面では投球中に首をかしげるしぐさも。5回には際どい球審の判定にイライラする場面も見られた。

前回登板の3日ウエスタン・リーグ、オリックス戦は6回5安打5失点。5回まで無失点に抑えるも、6回に崩れて一挙5失点と乱調だった。2戦続けて、本来の投球とはならなかった。

復活が待たれるベテランは、7月10日の巨人戦(甲子園)で先発するも2回4失点とKOされ、同11日に出場選手登録を抹消された。以降は右肩治療のために米国に一時帰国し、8月8日に再来日。同15日に本格的なブルペン投球を再開した。21日の同リーグ、ソフトバンク戦で実戦復帰し、先発で3回2安打2失点。2戦目となった27日の同オリックス戦は、2回1安打1失点も2回裏に雨天ノーゲームとなっていた。