日本ハム吉田輝星投手(18)の今季4度目となる1軍戦登板の可能性が高まった。チームは19日西武戦(メットライフドーム)から敵地で6連戦。駒不足の先発投手陣の一角に抜てきされそうで、22、23日ロッテ2連戦(ZOZOマリン)か24日オリックス戦(京セラドーム大阪)が有力視される。17日イースタン・リーグのヤクルト戦(鎌ケ谷)では先発して2回を1安打無失点と調整も順調のようだ。

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2軍戦に先発した吉田輝は好投しながら、2回でマウンドを降りた。初回に中前打は許したが、打者7人に対して、1安打無失点、2奪三振。「自分の中ではストレートの調子も上がってきている。やっと自分のスタイルが戻ってきている」と手応えを口にした。19球での降板となったが、アクシデントがあったわけではない。試合前から決まっていたプランを、しっかりとクリア。次回登板は1軍マウンドとなる可能性も高まった。

チームは19日から敵地での6連戦を控えるが、現状で先発陣は駒不足となっている。19日西武戦はロドリゲス、20日からのソフトバンク2連戦は加藤、有原の先発が内定済み。残り3試合は16日ソフトバンク戦(旭川)で7勝目を挙げた金子やブルペン待機していた浦野が候補だが、1枚足りない状況だ。札幌市内の室内練習場で全体練習に参加した栗山監督も「誰がというわけではなく、6連戦になって、使い方を含めて、チャンスがあるところはある」と吉田輝の抜てきを示唆した。

この日の球数などを考慮すれば、ビジター6連戦の後半3試合は、どこでも先発が可能だ。チームは残り8試合でCS圏まで3・5差と1つも負けられない状況。金子が古巣のオリックス戦を得意とするだけに、吉田輝が22日からのロッテ2連戦で抜てきされる可能性も大いにある。実現すれば、今季最後の1軍登板となる可能性も高い。ルーキーイヤーの集大成を披露するにはもってこいの大一番となるかもしれない。【山崎純一】