新庄、ホンマかいな!? 阪神、日本ハム、米大リーグのメッツ、ジャイアンツでプレーした新庄剛志氏(47)が13日までに自身のインスタグラムを更新し、現役復帰を目指すことを明らかにした。「もう1回、プロ野球選手になろうと思います」と来年のトライアウトに向け、本格始動。日本ハムで現役を引退した06年から、47歳で再び「新庄劇場」が幕を開けた。

   ◇   ◇   ◇

金髪に真っ黒に日焼けした肌。光り輝く白い歯。南国の強い日差しに照らされた新庄氏は、自身のインスタグラムを通じて「みんな夢はあるかい?」と、ファンに呼びかけた。そして「1%の可能性があれば、必ずできる。今日からトレーニングを始めて、もう1回、プロ野球選手になろうと思います。みんな、何かに挑戦しようぜ!」。仰天の現役復帰宣言だった。

連発したトレーニング動画が本気度を物語る。“衝撃発言”の後には、自宅があるインドネシア・バリ島でトレーニングしているとみられる動画を次々とアップ。そこにはサンドバッグに金属バットを打ち込む姿や階段を黙々と駆け上がる姿が映し出されている。確かに現役時代の引き締まった体形をキープしているように見える。

本気かジョークか。新庄氏に近い関係者は「本気です。今までも十分にトレーニングしていますが、これから野球のトレーニングを本格的に始めます」と証言した。来年のトライアウト受験を目指し、本格始動。目指す先はNPBか独立リーグか、はたまたメジャーリーグかは不明だが、再びプロ野球選手になるために動きだした。

新庄氏は89年ドラフト5位で阪神に入団。チームがヤクルトと優勝を争った92年には亀山氏とともに「亀・新フィーバー」を巻き起こし、スター選手の仲間入りを果たした。その規格外の言動と想像を超えたプレーで球界のムードを一変させた。その後、大リーグのメッツ、ジャイアンツでプレーし、日本ハムで日本球界復帰。06年に現役を引退してからは野球界から姿を消していた。

同氏は10月末に開設したユーチューブチャンネルにも動画を投稿。ワールドトライアウトの監督を務める清原和博氏から刺激を受けたなど赤裸々に思いを語っている。現役復帰を表明したインスタグラムには「頑張って夢を必ずかなえてください!」「かっこ良すぎて鳥肌立った」「阪神に帰ってきて!」などファンからのコメントが続々と寄せられた。

新庄氏は練習に本腰を入れるため、来週にも帰国する予定だ。来年プロとして復帰すれば、実に14年ぶり。突然幕が開いた「新庄劇場」から目が離せなくなった。

◆長期ブランクを経て現役復帰した主な選手 中日の名投手杉下茂は、59年から2年間中日監督を務めた後、36歳となる61年に大毎で現役復帰し32試合登板。巨人のエース級だった城之内邦雄は71年引退した後、同僚だった金田正一監督に誘われロッテ入り。現役登板ないまま打撃投手を務めていたヤクルト有沢賢持は、左腕不足解消のため84年に復帰し、ようやくデビューを果たした。