巨人今村司社長(59)が18日、大リーグ挑戦を表明した山口俊投手の会見に同席し、球団として初めてポスティングシステムを利用しての大リーグ移籍を容認した経緯を説明した。

「2016年に山口投手とFA交渉する中、メジャーリーグ挑戦をしてみたい、その目標の下ジャイアンツで一生懸命頑張りたいという強い思いを伝えられ、FA移籍にあたって、時期を確定しない形でポスティングができる権利を認めていました」と、3年前の交渉時の背景を明らかにした。

「そして今シーズン終了後、あらためて山口選手に思いを確認したところ、メジャーリーグに挑戦したいという強い思いを伝えられ、球団としては当然慰留に努めました。そして何度か話し合いを重ねました。が、やはり山口選手の夢を実現させよう、応援しよう、という結論に至りました。より高いレベルで自分の力を試したいというのはスポーツ選手として当然の欲求ではありますし、先日のワールドカップラグビー等々を見ても分かるように、間違いなく、国民的なスーパースター、ヒーロー、ヒロインの条件というのは世界の舞台で活躍することだと思います。野球界からより多くの国民的ヒーローが誕生して欲しいという願いをこめて、球団としてポスティングによる海外移籍の容認という結論に至りました。なお巨人軍は申請手続き、渡米までの練習環境の提供など、山口選手のメジャーリーグ挑戦のサポートを全力で行う所存です」と話した。