竜倒でマサ塾の成果見せろ! 来季2年目を迎える矢野阪神が来年2月上旬に中日戦でシーズン初対外試合に臨むことが19日、分かった。東京五輪の影響からセ・パ同時となる3月20日開幕を見越して超早の対外試合スタートだ。この日、山本昌臨時投手コーチ(54)が話題となった高知・安芸の秋季キャンプが打ち上げ。マサ門下生となった若虎投手が、中日打線を封じ込める。

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若虎たちにとって緊張感が漂う真剣勝負になる。矢野阪神の20年初戦が2月上旬の中日戦になることが分かった。山本昌臨時コーチが現役最長となる50歳登板を果たすまで32年間も所属した古巣との対戦。若手投手陣にとってはアピールする場であり、秋のマサ塾効果を発揮する絶好の舞台になる。

山本氏が生観戦する可能性も十分にある。この日までに来年2月の春季キャンプでも臨時コーチを務めることが内定した。谷本球団副社長兼本部長は「昨夜、お話をしてお願いしました。ご快諾いただいた」と明かした。若虎たちが、無数の引き出しを持つレジェンドから春の沖縄で継続した指導を受ける。岩貞、高橋遥、藤浪、望月…。秋季キャンプでまいた種が、一気に開花する可能性もある。

キャンプ中は名古屋→高知などを9往復して指導を続けた山本氏は、若虎たちにオフのアドバイスも忘れなかった。「せっかくここまで投げ込んだから。あまり緩めないようにという話はした」。現役時代は「古いパソコンは1度消すと起動が遅い」と正月休みなしで練習を続けた。山本氏の例は極端とは言え、完全オフの期間を短くするという助言を送った。

マサの猛ゲキには来季は東京五輪の影響で開幕が前倒しされるという事情もある。春季キャンプの実戦について問われた矢野監督は「第1クールからやるよ。だって(開幕が)前倒しだもん」と説明した。2月1日にキャンプインしてから即、紅白戦が組まれる見込み。その後は2月上旬に練習試合が予定されている。師匠と再会する沖縄で若虎が成長した姿を見せる。

◆訂正 20日付の阪神記事で、来季の初対外試合が「2月7日」とあるのは誤りでした。おわびして訂正します。