来年こそ、リーグV奪回! ソフトバンクは24日、福岡市内で3年連続日本一のパレードを行った。

雨が降る悪天候のなか、沿道には25万人のファンが集結。工藤公康監督(56)はあらためてファンの熱意に触れ「来年こそはリーグ優勝からの日本一」を誓った。選手らはパレードの後、ヤフオクドームでファンフェスティバルに臨み、3連覇を支えたファンとのふれ合いを楽しんだ。

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雨の中、工藤監督はじめソフトバンク選手らは感謝の気持ちを伝えた。福岡では10度目となるパレード。リーグ優勝は逃したが、ポストシーズン10連勝で締めくくって強さを見せつけた。自らの誇らしさ以上に、熱い声援を送ってくれたファンへ手を振り続けた。

工藤監督 雨の中でもこんなにきてもらって感謝しかないです。あらためて来年また頑張ろうと思いました。

雨だった。予報から悪かった。それでも25万人が沿道を埋めた。オープンカー8台とオープントップバス2台に選手、コーチ陣が乗り、福岡市中心地の約2・3キロを進んだ。先頭車両は昨年同様、王球団会長、工藤監督、柳田選手会長が乗り込んだ。天気が良かった昨年は過去最高の37万人。今年は悪天候ながら予想以上の盛り上がりに、工藤監督も心を動かされた。パレード後にヤフオクドームで行われたファンフェスティバルでは昨年を上回る3万6148人が駆けつけた。工藤監督は「我々は常にリーグ優勝と日本一を目指しています。来年こそはリーグ優勝して日本一になって、みなさんとともにいい思い出をつくりたい」とあいさつした。

秋季キャンプでの手応えもある。「バットをたくさん振って、たくさん走ってもらって体力を強化できた。新しい力が芽生えていることを感じてもらいたいです」。日本一でも「2年連続リーグ2位」の屈辱を忘れず、常に高みを目指す姿勢は選手に浸透している。

「世界一」のお土産も持参した松田宣は「日本一おめでとう、世界一おめでとうと2つ言ってもらえるのは初めて。思い出に残るパレードになりました。50熱男くらいやりました」と笑みを浮かべた。熱いファンに感謝したソフトバンクは、来年11度目の日本一をひっさげ、さらなる熱い「パレード&ファンフェスティバル」にする。【浦田由紀夫】