雪上トレでスタミナアップだ! 阪神木浪聖也内野手(25)が8日、新年初めて鳴尾浜を訪れ、黙々と汗を流した。年末年始は故郷の青森に帰省。「帰って次の日から、ふぶいてきて」。降り積もった雪を生かさない手はない。絶好のチャンスと目の色を変え、トレーニングに取り組んだ。

「下半身をもう1回しっかり鍛えて。シーズンに入るとウエートもガンガン追い込めないので」。足首のあたりまで真っ白に積もった雪の上を、ひたすらランニング。滑らない場所を選んで、自然の力で負荷をかけながら、往復1時間弱を走り続けたという。

足腰を鍛えて挑む2年目。明確な目標がある。「去年と一緒じゃ駄目だと思う。それを超えるために今から準備しないと駄目。そういうことをしっかりすれば、結果もおのずと付いてくる。全試合出場を目指してやっていきたい」。昨季は113試合に出場したが、7月に2軍降格し、悔しい思いも味わった。今季は北條らとの遊撃レギュラー争いに完全勝利し、シーズンを完走することが目標だ。

故郷では鍛錬の時間だけでなく、癒やしの時間もあった。「いつも行くすし屋があるんですけど、あなごがすごくおいしい」。エネルギーもしっかり充電。青森の雪も味方につけ、パワーアップする。【磯綾乃】