ロッテ・ドラフト1位佐々木朗希投手の新人合同自主トレ初日は“初めて”にあふれていた。

「練習もそうですけど、たくさんのことがあってとても疲れました」。ZOZOマリンには8時間の滞在。素直な感想が口をついた。

観衆1200人の視線を浴びた。大船渡のグラウンドは高台の敷地内。取材規制もあり、練習を誰かに見られる機会がまずなかった。0がいきなり1200に。「いつもと違う緊張感がありました」と感じながらメニューをこなした。

初日のハイライトは、これまた未体験の12分間走。「思ったよりみんなペースが速くて最初はびっくりしました」と最下位スタートも、その後3人抜き、目標の2・8キロをクリア。新人7人中3位に入り、順応力の高さを示した。

井口監督は「初日は慣れるのに必死でしょう。新人はどうしても飛ばしすぎるところもあるし、自分自身どれだけ抑えるか」と、佐々木朗らの動きを見つめた。2月の石垣島キャンプでの1、2軍振り分けは未定ながら、首脳陣の注目は高い。佐々木朗は「体力面だったり、体の強さはまだ…」と己を見つめる。南国出発まで残り2週間。まずはペースをつかみたい。【金子真仁】

○…新人合同自主トレ初日は座学でスタート。LOCON社代表取締役・石井大貴氏の「2分間で何人と握手できるか」という研修などで“空気作り”を学んだ。グラウンドでは約25メートルのキャッチボール、ノック、12分間走。その後、体幹トレーニングなどをこなし、即席サイン会を行った。

<ロッテ新人合同自主トレ初日の流れ>

午前6時55分…さいたま市の寮を出発

同8時25分…ZOZOマリン到着

同9時…座学研修「プロフェッショナルとは」

同10時…ウオーミングアップ

同10時40分…約25メートルのキャッチボール

同11時…遊撃のポジションでノック

同11時20分…12分間走

同11時50分…投手は体幹トレなど、野手はロングティーなど

午後0時30分…昼食

午後…ウエートトレーニング

午後3時…サイン会

午後4時30分…ZOZOマリン出発、帰寮