阪神原口文仁捕手が母校帝京の前田三夫監督に活躍を誓った。

都内で野球部創部70周年と古希を迎えた恩師を祝う会に出席。「よく怒られた」と当時を懐かしみ「これからも後輩の指導をバリバリしてもらって、甲子園で監督が采配しているところを何回も見たい」と言葉を贈った。会では壇上にも立ち、あいさつした。

自身は昨季大腸がんから奇跡のカムバック。復帰過程で前田監督から電話などで励ましを受け「ここ(帝京)で鍛えた3年間というのはすごく大きかった」と支えになったという。「結果を出して頑張っている姿を」とプレーで恩返しする。昨季は治療のため参加できなかった春季キャンプの大切さをシーズン中に改めて実感しており「新鮮な気持ちで」2月1日を迎える。

取材に応じた前田監督もかわいい教え子にエールを送った。原口のがん公表を知った時は「ショックで僕の方から電話できなかった」という。退院の知らせを聞いて、ようやく電話し「声を聞いて安心しました」と振り返った。ともに過ごした帝京での3年間を懐かしみ「人間的にいい子だから、キャッチャー向き。頑張ってほしい」と願った。