<プロアマ交流戦:巨人2軍6-9早大>◇22日◇ジャイアンツ球場

早大先発の早川隆久投手(3年=木更津総合)は、結果を謙虚に受け止めた。巨人2軍相手に5回9安打4失点。「状態は良かったですが、課題がたくさん見つかりました。2死からの連打で点が入ってしまった」。初回、2死走者なしから3連打と自らの暴投で2点を先制された。そこに、プロのレベルを感じた。

口火を切られた山下の左前打は、三遊間をしぶとく抜かれた。続く岸田の右前打は「いいところに落とした」はずのチェンジアップを拾われた。「低めの対応能力が高い。間を抜けるヒットも多い。スイングが強く、振り抜いているから」と分析した。どうすればいいか。「自信がある直球は、より腕の振りを見せて、それから変化させられるか」と原点を思い出した。

8球団24人のスカウトが集結。今秋ドラフト候補の中でも抜群の注目を浴びるが、やりたいことを貫いた。「直球がどれだけ通用するか」と、序盤はあえてツーシームは使わなかった。最速は147キロ。失点は重ねたが「モチベーションが高くなりました。いい打者が多く、言い方は悪いですが、これでも2軍なんだと思いました」と糧になった。【古川真弥】

▽巨人織田スカウト 1球1球はいいが、これまで空振りや凡打が取れていた球をゾーンに投げて打たれた。課題として、次に頑張ろうと思ってくれれば。飛躍を期待します。

▽西武潮崎編成グループ・ディレクター 直球を簡単に捉えられたのは不本意でしょう。ただ、ドラフト上位は間違いない。

▽ロッテ榎チーフスカウト いい時、悪い時がはっきりしていた。直球が上がれば、チェンジアップも生きる。いい投手であるのは間違いない。