関大は2日、大阪・吹田市の関大グラウンドで活動停止前最後の練習を行った。新型コロナウイルス感染拡大のため3日から19日まで活動停止となる。

この日は前日が休みだった主力のAチーム約30人だけで午前10時から約2時間汗を流した。残りの部員は前日1日の練習後に活動停止となった。早瀬万豊監督(61)は「練習前に話をして、区切りをつけて休むようにした。若いから(大丈夫)という状況ではない。何とか遅れてでも春のリーグをやりたいが、こればかりは先が見えない」と話した。

今秋のドラフト上位候補で最速147キロ左腕、高野脩汰投手(4年=出雲商)は、プロへのアピール機会が少なくなる状況にも「この時期にケガしづらい体をつくりたい」と、前向きにとらえた。昨秋痛めた左肘の回復に時間をかけられることと、3月上旬から大阪府内にある初動負荷のジム「ワールドウイング」に通い始め、可動域を広げるトレーニングを続けることで、よりよい状態で開幕を迎えるつもりだ。「これまで(学校の)練習以外で野球に時間を使ったのは初めて。大学3年の3月に体の柔軟さが大事だと気付きました」と照れくさそうに話した。

所属する関西学生リーグは18日に開幕を予定しているが、ほかにも京大、同志社大が活動停止中。この日、6月に予定されていた大学日本選手権が8月に延期されたこともあり、リーグ戦開幕はさらに延期となりそうだ。