3日の12球団代表者会議で開幕日が白紙となったことを受け、中日は4日午前にナゴヤドームで球団幹部、与田監督ら首脳陣が緊急会談を行うことを決めた。

12球団代表者会議に参加した加藤宏幸球団代表(61)は、「開幕日を設定したいが、できない状況」と説明。3日は自主練習休日で、再開予定だった4日の自主練習は急きょ中止を決定した。トップ会談で今後のチーム方針を決め、選手、スタッフに伝える方針だ。

1、2軍とも1日から始めた自主練習は、投手、野手をそれぞれ2グループに分け、時間差で実施。グラウンド内だけでなく、トレーニング室、ロッカーでの濃厚接触を避ける措置を講じてきた。当初は4、5日も自主練習予定だったが、開幕白紙でひとまず4日の練習を中止。開幕は最短5月下旬が見込まれ、与田監督も練習にメリハリをつけたい意向を持っている。トップ会談次第では、4日以降も一定期間、練習を中止するプランも浮上。チームは一時、解散状態になる可能性が出てきた。加藤代表は「他球団との練習試合は4月中は無理。お互い団体では動けない。ミニキャンプも考えられない」と補足した。

開幕白紙について、京田選手会長は「選手やファンの健康を優先して、プレーする側も観戦される側も、みんなが笑顔で笑えるようになるときまで、準備を怠らない」とメッセージを発信した。新型コロナウイルス感染拡大の収束を待ちわび、個々に鍛練を重ねる。【伊東大介】