阪神谷本球団副社長兼本部長が23日、新型コロナウイルスに感染した3選手を含む選手と球団幹部が日本赤十字社に今後寄付を行うと明らかにした。

伊藤隼、藤浪、長坂が参加した3月14日の知人宅での食事会では、この3選手のほか球団外の女性3人の感染が判明している。寄付については、3選手をはじめ、感染しなかったものの3月14日の会食に参加していた他4選手、さらに同日は参加していないが自粛期間中に頻繁に外食していた数選手に加え、球団幹部が参加するという。

谷本副社長は「社会貢献活動に参加するという形で。球団としての責任もある。社長以下、責任があるメンバーも同時に参加いたします」と語った。球界をはじめ多方面への影響があり「球団としてどこかでけじめをつけないといけないと思っている。社会に対してもけじめをつけないといけないと感じましたので、そういう対応をさせていただきました」とした。

寄付を行うことになった経緯について、選手にヒヤリングしている中で「募金活動をしている日本赤十字社の社会貢献活動にぜひ参加したいとの声があった」という。

球団は感染した3選手だけでなく、3月14日の会食に参加した4選手とも面談などを行ったとし、谷本副社長は「プロ野球選手である以上に、一社会人。個人としての行動で、プライベートの会食ではあるんですけど、そこの責任は全てかかってくる」と話したという。また「陽性反応が出なかった残りのメンバーについても陽性反応をしなかったことは幸いだけど、その場に行った行為(の責任)は一緒だよ、と話をしました」とも明かした。

また、この日は感染した3選手が退院後、初めて姿をみせて会見に臨んだことについて、谷本副社長は「自分の口からちゃんと説明をしたい、と。特にプロ野球界、チームメート、ファンの皆様に対して自分から話をしたいということだった」と説明。現在自主練習についてはオンライン取材で対応しているが、この日は代表取材者と球団施設内で直接対応する形となり「入院期間も長かったので。(今日の会見で)社会とやっぱりつながっているというのを痛感したんじゃないですか」とした。

伊藤隼、藤浪、長坂の3選手は24日から鳴尾浜で自主練習を再開する。