3150の状態で開幕を待つ! 阪神糸井嘉男外野手(38)が7日、甲子園での自主練習後にオンライン取材に応じ、昨年10月に手術した左足首が完全回復したことを宣言した。ボクシング亀田3兄弟の父でユーチューバーとして活躍する亀田史郎氏からもらった「3150Tシャツ」を着て登場。左足首について問われると「150%」と久々の糸井節で万全の状態をアピールした。

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自宅待機が続いても、糸井節を聞けば、元気になる。超人が「3150Tシャツ」に身を包み、オンライン取材に登場。記者からの質問を待たずして「ど~も~、最高!」と叫んだ。そして満面の笑みだ。元祖「3150」の亀田史郎氏からもらったTシャツが、オンライン画面に映るように調節。「最高の日々が戻るようにと思いまして」。新型コロナウイルス終息への願いを4つの数字に込めた。

この日は自主練習再開後、初めて屋外でフリー打撃を行い、30スイングで3本の柵越え。バックスクリーンにも打球を運んだ。昨年10月に手術した左足首の状態を問われると、「150%です。150!」。100%を通り越し、さらなるパワーアップを宣言。12月の契約更改では患部の状態を「98%」、今年2月下旬の実戦復帰では「99・8%」と表現したが、最高の状態であることをアピールした。

コロナ禍による開幕の延期。「今だから言えることですが…」と前置きした上で「やっぱりメスを入れているので、不安はかなりありました。遅れたのが良かったとは思わないですが、プラスには捉えています」。超人も未知のウイルスに対しては「怖い」と警戒する。それでも黙々と自主練習で体を作り上げてきた。

自宅では、オンライン対戦もできるバトルロイヤルゲーム「PUBG」や腹筋に時間を割いた。開幕を待ち望むファンに向けては「まずは今までの日常に戻して。今はそれが一番いいこと。僕らは野球しかできないので、野球でみなさんに力を届けられるように、今はできることをやっています」と、熱いメッセージを送った。

本拠地の甲子園で久々の屋外フリー打撃。気温21度と、快晴の空の下で野球ができることを心から喜んだ。「気候も一番いい時期ですし、天候もめちゃくちゃいい。改めてすごくいい球場だと思いました。早くここで暴れたい」。虎の超人がさらにパワーアップした姿を虎党に披露する。【只松憲】

○…糸井が自身のインスタグラムで「3150ポーズ」を披露した。この日のフリー打撃で、バックスクリーンに打球を放つ動画をアップ。ゴーン!という打球の着地音の後だ。ユニホームの下に「3150Tシャツ」を着た巨大な糸井がバックスクリーン裏から登場し、「最高!」とポーズを取る演出を合成した。同じ「3150ポーズ」をパフォーマンスにするソフトバンク柳田も「仕上がりすぎです笑笑」と動画にコメントした。

<糸井これまでの歩み>

◆盗塁で負傷 19年8月9日広島戦で、二盗を試みてスライディングし、左足首付近の腱(けん)を損傷翌日に登録抹消。

◆手術 東京都内の病院で「左足首の関節鏡視下クリーニング術及び靱帯(じんたい)補強術」を受け、10月9日に退院した。

◆現状維持 12月11日、現状維持の4億円プラス出来高で更改。「うっぷんを晴らしたい。いろんなモノを…ジャッカルしたいっす!」と発言。ラグビーW杯で日本代表FW姫野和樹が得意としたプレーになぞらえた。

◆キャンプは順調 今年2月7日には本格的にベースランニングを開始。9日にはランチ特打で柵越え4本を放った後、中堅で打球捕を行った。

◆実戦復帰 同23日にはオープン戦出場。198日ぶりに実戦復帰して2打数2安打。オープン戦に7試合に出場し3割5分7厘と好調を維持。

◆空き地でティー打撃 チーム活動休止中の4月3日、自身のインスタグラムでティー打撃を公開。人けのない空き地に防球ネットを置き、マスクをつけバットを振った。