日本ハム宇佐見真吾捕手(26)が、プロ5年目で初の開幕先発メンバーへ、あらためて意欲を示した。チーム練習先の千葉・鎌ケ谷でオンライン取材に応対。「(6月)19日まで時間がない中でアピールして、もう1回しっかり開幕スタメンというのをしっかり狙っていきたい」と話した。

開幕投手に指名されているエース有原と好相性だ。巨人から移籍後、初めてバッテリーを組んだ昨年8月17日楽天戦(札幌ドーム)を含め、コンビを組んだ6試合で4勝をマーク。今年のオープン戦でも、有原が先発登板した全4試合で女房役を務め「いったん(開幕)中止になる前も、このままいけば開幕も(マスクを)かぶれるかなという気持ちはありました」と、手応えをつかんでいる。

まずは6月2日から始まる練習試合に向け、汗を流している。投手別のリードの仕方も「オープン戦の動画とかを見ながら」と、イメージをわかせている。28日に行われたケース打撃では、左膝のケガからの完全復活を目指す上沢の球を受けるなど実戦モードに入っている。

昨年自己最多45試合に出場したが、チーム最多98試合出場の清水をはじめ、ライバルとの熾烈(しれつ)な正捕手争いが続く。「ミスをしないことが信頼とか信用を勝ち取れると思うので、何事においても隙を見せないように」。開幕まであと20日。扇の要としての準備を重ねる。