ロッテ藤岡裕大内野手(26)が2安打4打点と存在感を示した。

9番遊撃で出場し、2回の第1打席は日本ハム上沢から右翼へ2点適時二塁打を放った。ファウルで粘り、7球目の内角直球をうまくさばいた。

7回の第3打席は、鈴木遼の低め直球を右翼席へ2ラン。「打席でしっかり自分のスイングをしようと、それだけを心がけています。今日はそれが良かったと思う」。ホームランボールにはサインを書き、ファンへプレゼントすることになった。

活動休止で2カ月近いブランクになったが「実戦から離れていた割にはボールを見極められている。イメージと動きの誤差はあまりなく、意外とスムーズにいけています」と、しっかり流れをつかめている。

自宅の駐車場で素振りをすることも多かった。「新鮮な感じはありました。野球少年みたいな感覚になった。楽しかったですね」。通行人の視線をあえて受けながら、小1時間バットを振り抜く。スイングを見直すきっかけにした。

オープン戦からドラフト5位の福田光輝内野手(22)が猛アピールを続け、3月中旬には鳥谷敬内野手(38)が電撃入団した。遊撃の競争は激しい。「試合に出られるのは1人なので、誰だろうとライバルですし、勝っていかないといけない。1球1球、必死に食らいついてやっていく」とシーズン開幕まで残り12試合に立ち向かう。