#さあ開幕! いよいよ19日に20年のプロ野球が幕を開ける。異例のペナントレースを制するのはどこか。日刊スポーツ評論家に新たに加わった上原浩治氏(45)と、復帰した宮本慎也氏(49)、そして開幕日が誕生日の和田一浩氏(47)がオンラインでのクロストークでぶっちゃけ予想。ベテラン遊軍・小島信行記者を交えて今季を占った。評論家陣の順位予想を楽しみながら、待ちに待った開幕を迎えよう!

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小島 では、そろそろパ・リーグをお願いします。ここも宮本さんと上原さんは全く一緒で、和田さんも5位と6位が入れ替わって違うだけで、ほぼ同じですね。

和田 ここ数年、どの評論家もソフトバンク優勝にしてみんな外れてる。戦力だけみれば、他球団をぶっちぎっている。

宮本 そうなんだよなぁ。クライマックスシリーズとかの短期決戦を見ると、選手も集中しているし、圧倒的に強いと思う。でもシーズン中の戦いぶりはいまひとつ盛り上がっていない。とはいえ、今年は試合数が少ないし、圧倒的な戦力で押し切れると思う。デスパイネ、グラシアルがいつキューバから戻るか分からないけど、移籍1年目のバレンティンがやる気を出している。このままだとケガをすると思うけど、パ・リーグはDHがある。それに、ソフトバンクは多少の危機感があった方が、選手が集中してやるんじゃないかな。

和田 デスパイネとグラシアルは向こう(キューバ)で練習してるんでしょうけど、デスパイネがお相撲さんみたいに太って帰ってきたらどうします?(笑い)

宮本 その可能性はあるな(笑い)。

小島 皆さん、2位が楽天、3位が西武ですね?

宮本 迷ったんだよなぁ。みんな同じでつまらないなら、変えてもいいけど?

小島 変えなくていいです!

上原 ソフトバンクと比べると、選手層には差があるけど、楽天も強そうですね。ここ数年、補強とかをすごく熱心にやっている。チームバランスがいい。個人的には抑えから先発に転向した松井君がどうなるか気になっているんだけど。若い時に抑えを長くやると、全力で投げる癖がついて、抜いて投げられなくなるんだよなぁ。それに、抑えだと自信のある球しか投げないから、球種が少なくなる。先発から抑えはスムーズにいけるけど、逆は心配。対戦するバッターの雰囲気なんかも全然違う。

和田 抑えは、遊び球を投げる余裕はなくなるもんな。

宮本 自分以外の勝ち星が絡むから、変な球を投げて失敗したら目も当てられない。でも、抑え候補の森原とか、新外国人は良さそう。先発も岸が帰ってくれば、駒はそろっている。それに昨年も今年も、ドラフトの下位でとったルーキーにいい投手が多い。FA補強でお金もかけているし、編成が頑張っている。

和田 西武は秋山が抜けた穴をどうするかだったけど、スパンジェンバーグが良さそう。キャンプで見た時はへなちょこのバッティングをしてたけど、この前の練習試合で見たら、フリー打撃から別人のようになってた。

宮本 辻監督は、練習試合の1番に、ほとんど金子を起用していたけど、昨年もそれで失敗。最後の方はスパンジェンバーグを1番に置いた。ダメだと思ったら、すぐに変える臨機応変さがある。スパンジェンバーグはスイング軌道がきれいで、振りっぷりもいい。西武は打線が強力でクリーンアップに置く必要もない。期待していい条件はそろっている。

小島 和田さんだけ5位と6位が違いますが、これは後出しジャンケン。上原さん、宮本さんの予想を見て変えただけ。キャンプ中は「パの最下位は日本ハム」と言っていましたが?

和田 日本ハムは、期待していない時に上位に来ることがあるチームだから(笑い)。

上原 僕はセもパも宮本さんと全部同じ予想で自信がつきました(笑い)。

宮本 マネすんなよ(笑い)。

小島 宮本さんが後に予想しているので、上原さんはマネはしていませんよ(笑い)。