阪神が23日、甲子園で開催されるウエスタン・リーグ、オリックス戦で有観客試合に向けたオペレーション練習を実施した。

事前に募集した兵庫・西宮市在住のファンクラブ会員300人が対象で、試合開始1時間前の午前11時30分に開門。マスク着用が義務づけられた入場者はソーシャル・ディスタンスを保って列をつくり、サーモグラフィーによる検温などを受けてスタンドに足を踏み入れた。

この日は来場者5000人を想定したオペレーション練習で、選ばれた300人はバックネット裏に着席。1列10席程度のシートの両端付近に2人の間隔で座り、適度な距離が取られた。声を張り上げた応援やファン同士のハイタッチなどは禁止され、プレーする選手には声援ではなく大きな拍手が送られた。

また、球場内の飲食物の販売や、マスクに手袋姿の売り子によるビールなどアルコール類の販売も試験的に行われた。

プロ野球の公式戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響で6月19日に無観客で開幕。22日に開かれた臨時12球団代表者会議では7月10日から人数を制限して観客を入れる方針が決まった。同試合は12球団に先駆け、初の有観客オペレーション練習となった。