中日が、本拠地開幕戦を落とした。26日、広島1回戦(ナゴヤドーム)で1-4で敗れ、4連敗。4球団目となる球団通算5000敗を喫した。

3点を追った9回裏2死満塁。8回から代打で途中出場していた平田に回ったが、絶好機で三塁ゴロに倒れた。右翼席に設置されたスピーカーから流れた応援団のチャンステーマが、無観客のスタンドにむなしく響いた。

開幕投手を務めた大野雄に、連敗ストップを託した。だが2回、鈴木誠、メヒアに連続アーチを浴び、4回には鈴木誠に2打席連続被弾。6回11安打4失点で沈んだ。広島大瀬良との開幕投手対決に意気込んでいたが「先に点はやれない投球をしたかったが、リードされてしまった状態でマウンドを降りてしまい、申し訳ない。(鈴木誠の1本目は)うまく打たれ、自分より力が上だと感じた。(2本目は)失投」と唇をかんだ。開幕のヤクルト戦を含め、2試合で5被弾。昨季1勝4敗の天敵・大瀬良との差も、大野雄は痛感した。

90年4月10日ヤクルト戦(神宮)でサヨナラ弾を浴び、通算3000敗の負け投手となった与田監督は「変化球を含めてボールが甘い。特に高さ。完全な力負けです」と大野雄の投球を評した。だが、打線は最終回に見せ場を作った。指揮官は「2点取られた後に1点を取り返したのは良かった」と、攻撃の粘りに次戦への光明を見いだした。【伊東大介】