日本ハム先発の杉浦稔大投手(28)が、丹念な投球で2勝目を挙げた。2回、ソフトバンク・バレンティンに先制ソロを浴びたが冷静だった。「ズルズルいかないように心がけていました」。6回2死一、三塁では再びバレンティンを迎え、スライダーで空振り三振。ピンチを断ち、大事な6連戦初戦で逆転勝利への流れをつくった。

休養を経て、前回登板から中13日で登板。身も心もリセットして臨み、6回5安打1失点の好投につなげた。「相手投手が千賀ということもあり、次の1点が致命的になってしまうので1人1人、粘り強く投げようと思いました」。7回に途中交代した千賀に対し、杉浦は6回まで丁寧に投げきった。

ソフトバンク戦は、昨季4試合に登板も未勝利。ヤクルトから移籍後、初対戦となった18年7月以来の勝利を手にした。栗山監督は「スギが本当に、今日みたいなピッチャー(千賀)の時は我慢してもらうしかないから。本当によく頑張ってくれた」と、たたえた。杉浦は「変化球を大胆にストライクゾーンで攻めることと、勝負するところと、うまく宇佐見がリードしてくれた」と、好リードの女房役に感謝した。