阪神は陽川&近本の1、2番コンビが機能した。

0-0の3回1死。今季4度目の1番起用となった陽川が、先発左腕メルセデスから中堅右への二塁打。続く近本が外角低めカーブを中前に運び、チームに5試合ぶりの先制点をもたらした。

「(先発の)遥人がしっかり抑えてくれてたので、何としても先制点と思って。あの場面で打てて良かったです」

8月に入って5試合連続安打と調子は上向き。「ファーストストライクをしっかり打ちにいけている」と、要因を自己分析した。直後にはリーグトップを独走する13個目の盗塁も決めた。

4回は陽川が追加点をもたらした。2死二塁から沼田の直球を中前にはじき返して、今季初適時打。

「なんとか塁に出て、チャンスを作りたいと思って打席に立った。それがああいう形になったので、良かったと思います」。

糸井に代わって今季初めて右翼でスタメン出場し、4打数2安打1打点としっかりアピール。1番について「1番でもどの打順でも、やることは変わらない」と、平常心で打席に立っている。さらなるアピールに向けて「明日以降もチャンスがくれば、しっかり結果が出せるように準備をしていきたい」。攻撃型の1、2番が連敗ストップに貢献した。【奥田隼人】