負けられない一戦で、頼れる主将がスタメンに戻ってくる。右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から5日に実戦復帰した阪神糸原健斗内野手(27)が、7日の巨人戦(甲子園)で47日ぶりのスタメン復帰する。6日の中止決定後、矢野監督が「スタメンで使おうかなと思っている」と明かした。

糸原の離脱後、二塁の代役で2年目19歳の小幡が台頭した。だが、もう負けられない首位巨人との直接対決。糸原はメルセデスに今季3打数1安打といいイメージで挑める。そして何より、強いリーダーシップと豊富な経験値がある。指揮官が狙いを説明した。

矢野監督 健斗にはキャプテンとしてもそうやし、打つ方も気持ちの部分でも頼らなあかん部分はある。(小幡)竜平には竜平の良さがあるし、健斗にしかない良い部分というのもある。チームを引っ張るとか、しつこい打撃とか、そういうのはこれからも必要なので。そういう意味も込めて、健斗に行ってもらおうと。

7月22日広島戦(甲子園)で負傷離脱したが、同21日までは自己最長を更新する12試合連続安打を記録。打率3割1分7厘の好成績を残した。2軍で結果を出して4日に1軍復帰し、5日は守備から途中出場。中止となった6日は先発出場も予想されており、いよいよその時が来た。絶対負けられない戦いで、先発が今季初の中5日で高橋なら、主将も1カ月半ぶりのスタメンを張る。総力を結集してG倒に挑む。【奥田隼人】