日本ハム上沢直之投手(26)が天敵に返り討ちにされた。ロッテ13回戦(ZOZOマリン)の初回。マーティンに先制の20号ソロを浴びた。「初回なので、直球でファウルを取れたらいいなと思っていたが、それがホームランになった。普通に力負けかなと思う」。高めの142キロをとらえられた。10メートル前後の強風の中で探り探りの立ち上がりだったが、わずかなスキを見逃してくれなかった。

1点リードの5回にも逆転の2点中前適時打を浴びた。「いろんな球、いろんな配球でいろいろなことをやったけど、なかなか結果が出ないなと思った」。対マーティンは3試合連続被弾。8打数5安打8打点、被打率6割2分5厘と解決策を見いだせないままだ。

今季の3敗は全てロッテが相手。「マーティンを抑えることに集中するしかない」と次の対戦を見据えた右腕に、栗山監督は「ナオ(上沢)のせいじゃない。それよりも点を取らないといけない試合だった」と総括。打線は10安打4四球で2点止まりと拙攻で、4回にはマーティンの強肩で3点目を阻まれた。連敗で借金2。CS進出ラインの2位ロッテに6・5差と離され、5位西武には0・5差。踏ん張りどころだ。【木下大輔】