プロ注目の最速147キロ右腕、大院大の打田雷樹(らいき)投手(4年=日本航空石川)が、9回9安打2失点の完投でリーグ通算20勝を達成した。

初回、味方の連続失策で先制を許す立ち上がりとなったが、尻上がりに調子を上げた。「まっすぐは最初浮いていたけど、調整がきくようになって低めにいけた」。走者を背負いながらも要所を締め、8回に1点を失ったが125球を投げきった。直球は140キロ台前半にとどまったが、変化球も駆使して7奪三振。記念すべき1勝に「うれしい気持ちでいっぱいです」と笑みをこぼした。13日にプロ志望届を提出。「何位でも行きます」と育成OKの姿勢を示した。

打田とともにプロ志望届を提出している脇屋紀之外野手(4年=明徳義塾)は3打数2安打1四球。高校時代は3年夏の甲子園の2試合で4番に座り、ベスト4に進出(準決勝で作新学院に敗戦)。オリックス西浦、ヤクルト古賀とクリーンアップを担った。「2人は高校からプロに行っていて、僕だけ行っていないので負けないように。いい報告をしたい」と決意をにじませた。打田と同様に「育成でも勝負したい」と指名順位にこだわらず、運命の日「10・26」までアピールを重ねる。