ドラフト候補に挙がる、NTT東日本の最速152キロ左腕・佐々木健投手(24=富士大)が8回表にマウンドに上がり好救援。その裏、打撃陣が1点を加え8回コールドで勝利した。

9-0で迎えた8回表に4番手でマウンドへ。この日の最速は148キロながら、力のある真っすぐ、キレのあるチェンジアップとスライダーで、1死から四球で走者を出したものの、後続はしっかり打たせて取り無失点に抑えた。佐々木は「感触はまずまずです。フォームのまとまりが出てきている」と納得した表情を見せた。

これまでは、先発するも立ち上がりの制球が課題だった。最近のオープン戦ではリリーフ登板を増やし、1球目から全力で投げ込む練習を積んだ。「今日は、バッターを見ながらしっかり腕を振って投げられた」。ブルペンで120%のフルパワーで投げ、試合では100%の力で腕を振って投げる。試合の中で力の入れるべき場面を体で覚えた。

飯塚智広監督(44)は「佐々木は安定してきましたね。経験を積んでいけば」と次戦へ期待を込めた。

「先発でも、リリーフでも、目の前のバッターに集中して投げていきたい」。1戦ずつ成長を見せる佐々木。先発のその時に、万全な状態で備える。