西武山川穂高内野手が起死回生の23号勝ち越し2ランを放った。同点に追いついた8回2死三塁の場面で、26打席ぶりに値千金弾を運んだ。この間、11三振と不振に苦しんだが、チームにとっても自身にとっても大きい1発。しかしどすこいパフォーマンスをやらずにベンチへもどった。「成績が悪すぎるので、どすこいをすること自体恥ずかしくなってきた。乗っていたら、いいんですけど、今年のこの成績じゃどすこいどころじゃないなという感じです」と封印した。

右足首痛の影響もあってか、先発を外れる試合もある。この試合では7番指名打者で先発し、4打席目で結果を残した。シンプルにしたフォームも、昨季までの左足を大きく振り上げる形に戻した。「足を上げて、間を取る方がやっぱり合っていた。足の使い方だけは例年のやり方に戻しました」。試行錯誤を繰り返しながらのシーズン。「苦しいシーズンで、何もうまくいっていないけど、とにかく前を向いて朝、球場くるときには新しい気持ちで頑張っている。こういう日が増えるようにしたい」と次を見据えた。