オリックス山本由伸投手が8回2安打無失点の好投で自己最多に並ぶ今季8勝目をマークした。二塁を踏ませたのは7回の1度だけと圧倒的な投球に「先頭打者を出したらダメ。(7回は)そのあと丁寧に全力で投げました」と笑顔を見せた。

9月15日楽天戦の3回から自身29イニング連続無失点。リーグトップを走る防御率も2・26とした。132奪三振もダントツだが「決め球が甘くなったり狙ったところにいかない球があったから、2安打だったり四球だったり出してしまった。まだ追求して、もっといい投球をしたい」と完璧を求める。

昨季6月28日西武戦以来、プロ2度目の完封勝利も目前だったが、この日は8回で降板。中嶋監督代行は「最後の方で、球の抜け方とかも見ていたら、このぐらいでいいのかなと。本人は『行く』って言ったんですけど」と説明。山本は「もう1イニング行けたとは思いますけど、抜け球だったりフォームのバランスの乱れもあった。そこを見て監督、投手コーチがここで崩れてもよくないという気遣いで。本当に監督さんたちの目が素晴らしいです」と納得の表情だった。

チームは今季ZОZОマリン10戦目で初勝利。昨年からの敵地連敗を11で止める快投だった。【真柴健】