日本ハムはドラフト会議前日の25日、都内でスカウト会議を行った。楽天戦後に仙台から移動した栗山英樹監督(59)も参加。15日時点で約100人としていた全体の指名候補の人数を約70人に絞った。

1位指名は22日に苫小牧駒大・伊藤大海投手(4年=駒大苫小牧)と公表している。函館に近い北海道・鹿部町出身の最速155キロ右腕で、道産子の1位指名は球団初となる。栗山監督は「そういう選手を縁があって指名させてもらえるのはうれしい。必ず縁があると思って信じています」と単独指名となることを祈った。

他球団と競合した場合は、くじ引き役をその場で決めることになるという。吉村GMは「社長がご自身で引くか、誰かを指名するか。それを当日。社長の判断です」と説明した。ドラフト会場のテーブルにつくのは川村球団社長、吉村GM、栗山監督、遠藤GM補佐、伊藤GM付特命スカウト、大渕スカウト部長の6人の予定となっている。

1位入札が競合した昨年のドラフト会議では、川村球団社長がくじ引きに挑むも、当たりをつかむことはできなかった。外れ1位で指名した河野も競合となったが、栗山監督が当たりくじを引いた。

13年3連敗、16年2連敗とくじ運がなかった指揮官が、連敗を5で止めた際の験担ぎが、小さな野球ボールが刺しゅうされたネクタイだった。今年の験担ぎについて栗山監督は「基本的には一切しないつもりです。今回は縁があると決まっているので。何もしない。ちょっとだけ去年引いたので、その時のネクタイをもしかしたら持っていってしまうかもしれないです」と明かした。

18年から育成ドラフトにも参加しており、今年も育成選手を指名予定。全体の指名人数については、指名戦略上の理由で明かさなかった。