阪神がドラフト8位で独立リーグ四国ILの最速153キロ右腕・高知の石井大智投手(23)を指名した。秋田高専を卒業しており、高専出身では09年ドラフト2位で巨人に入団した近大高専の鬼屋敷正人捕手以来だが、3年終了時でプロ入りしたため卒業した選手では初となる。9月に自己最速を2キロ更新するなど、独立リーグ3年目の今季に大きく成長し、プロ10球団から注目される存在となっていた。

父子家庭で育った。父智之さん(51)は独立リーグに進む時も「やりたいなら行ってこい」と背中を押してくれた。たくさんの愛情を注いでくれた父と祖母のクニ子さん(75)に「ずっと迷惑をかけてきたので、いろんな面で恩返しをしたい」と話した。高知には15年に阪神藤川も在籍。「藤川球児さんはものすごく走っていたと聞いて、僕もチームで一番走ってきました」と、偉大な先輩の背中を追い、同じタイガースのユニホームを着ることとなった。