虎の真田幸村になる! 阪神ドラフト7位の上田西・高寺望夢内野手(18)が29日、長野県上田市内の同校で指名あいさつを受けた。今季のドラフト指名選手9人(育成含む)のうち唯一の高卒新人となった高寺は「グラウンドに出たら年齢関係なくプレーしたい」と言い切った。

出身の上田市真田町は「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と呼ばれた戦国武将・真田幸村のゆかりの地。真田幸村は1615年の「大坂夏の陣」で、当時圧倒的な兵力を携えていた徳川家康の本陣に、豊臣軍の武将として勇敢に攻め込んだ。「プロの世界では熱く泥臭くやっていきたい」。好きな有名人はキックボクシング界の神童、那須川天心。同郷の戦国武将ばりの闘争心でグラウンドを駆け回るつもりだ。

今夏の代替大会は準決勝で敗退。そこから木製バットに切り替え、9月上旬に行われた「プロ志望高校生合同練習会」では8打席5安打2四球と猛アピールした。「休みを1日も取らずにずっと練習しました。木製のほうが振りやすいと感じてます」。唯一の高卒新人が、先輩たちに負けじと暴れまわる。【只松憲】

 

阪神平塚克洋担当スカウト(高寺について)「プレースタイルは非常に闘争心あふれるものが多い。練習を見てても、木製バットのほうが対応力が出るんじゃないかと思う」