オリックスの19年ドラフト2位の紅林弘太郎内野手(18)が、プロ初打席初安打で1軍デビューを飾った。

この日出場選手登録され、「8番・遊撃」でスタメン出場。2回の先頭で、父将弘さん(47)お気に入りのXの大ヒット曲「紅」をバックに打席に入り、楽天則本昂から中前打を放った。「先頭打者だったので、何も考えず思いきって行きました! (ヒットになって)もうとにかくうれしかったです!」。チームの高卒新人初打席初安打は、89年9月9日日本ハム戦での高嶋徹以来の記録となった。

2軍監督として「まず試合に出続ける体力をつけろ」と指導してくれた中嶋監督代行の起用に、1軍で応えた。「1本ですけど、恩返しという意味で1本打ててよかったです」。さらに地元・静岡から観戦に駆けつけた両親、兄に初安打の記念球を贈ることもできた。チームの勝利に個人としてのプロ第1歩。うれしいことがいくつも重なった夜になった。

▽オリックス中嶋監督代行 (紅林は)初打席でヒット。大したものだと思います。1本出てよかったです。