広島2年目の大盛穂外野手(24)が4安打4打点と暴れた。「6番右翼」でスタメン出場。

初回2死満塁、カウント2-2からの5球目、河野の変化球を逆方向にはじき返し、走者一掃の適時二塁打。5回の中前適時打など全4打席で安打を記録した。追い込まれてから右足の上げ幅を少し抑える対応を試みた。大盛は「簡単に三振しないスタイルを身につけないとやっていけない」と引き締めた。

今季は育成契約から支配下選手登録を勝ち取った。1軍で73試合に出場して要所で存在感を示したが、配球面などに対応できず、148打席で50三振と苦戦。課題克服へよりコンパクトで強いスイングを習得するため、東出2軍監督代行、森笠2軍打撃コーチらに「バットを体から離すな」と指導された。大盛は「体からバットが離れていくから、スイングも弱くなる。今は苦しい打ち方ですけど、そういうのも身につけていかないと」と鍛錬を積んでいる。

昨季から同じ指導を受けていたが、理解できていない部分があったという。経験を積んだことで、自分の中に落とし込むことができつつある。「1年越しというか、今日あらためて言われて、この1年間いろんなことを試した中で、こういうことなんだなとちょっと理解して納得した部分があった」と成長を実感した。

目標は来季の開幕スタメンだ。「開幕のベンチに入れればいいやという、そんな甘い考えだったら春のキャンプでドツボにはまってうまくいかなくなると思う。高いところを目指すといっても届かないところではないと思う。フェニックスから意識してやりたい」。強い覚悟を胸に、3年目に突入する。【古財稜明】