ヤクルトは19日、山田哲人内野手(28)と契約について合意したと発表した。これまで複数回の交渉を重ねていた。

山田哲は「球団の方と話し合いを重ねてきました。正直に今までで一番悩みましたが、FA権を行使せずに残留することとしました。さらに活躍できるように努力したいと思います」とコメントした。

契約期間は7年で、松中信彦(ソフトバンク)則本昂大(楽天)柳田悠岐(ソフトバンク)に並ぶ、日本人ではプロ野球史上最長タイの長期契約で合意した。年俸は総額35億円プラス出来高とみられる。

衣笠剛球団社長兼オーナー代行は、宮崎県内でフェニックスリーグ視察中に取材に応じ、7年契約について「スワローズで骨をうずめることになる。青木の後継者としてチームを引っ張っていく選手になってほしい。35歳はまだまだ十分いける年齢。ぜひ頑張ってほしい」と期待した。

山田哲は今季、上半身のコンディショニング不良に苦しみ、94試合の出場で12本塁打、打率2割5分4厘と不本意な結果に終わったが、近年は攻守でチームをけん引。存在感を発揮し続けてきた。15年には史上初の本塁打王と盗塁王を記録。史上唯一、打率3割、30本塁打、30盗塁を記録するトリプルスリーを3回達成している。

ヤクルトはこの日、山田哲と同じく国内FA権を取得していた石山泰稚投手(32)の残留も発表。小川泰弘投手(30)も国内FA権を取得している。衣笠球団社長兼オーナー代行は「山田の残留が石山と小川にも大きな関心があったと思う」と話した。(金額は推定)