「誠也ロード」で長距離砲を目指す。巨人ドラフト5位の二松学舎大付・秋広優人内野手(18)が22日、都内のホテルで入団交渉を行い、契約金3500万円、年俸540万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。高校時代は投手として最速144キロ、打者として通算23本塁打を誇る二刀流として活躍したが、野手として指名された。「原監督からの『左の大砲になってほしい』という言葉を聞いて、もっとやっていかなきゃいけない」と意気込んだ。

同校OBの広島鈴木誠也の背中を追う。鈴木誠は高校時代は最速148キロを誇る“エースで4番”だったが、通算43本塁打の打力などを評価され内野手として指名され「日本の4番」にまでなった。秋広は鈴木誠のいる広島との対戦を心待ちにし「どういうことを考えているのかとかを聞いてみたい。直接見てみたいなと思います」と目を輝かせた。

身長200センチ、体重95キロの恵まれた体は、181センチ98キロの“本家”を上回る。アピールポイントは「大きい体を生かしたフルスイングだったり飛距離」。指名あいさつを受けた際には「3、4年目には1軍でやっていけるようにしたい」と40本のアーチを思い描いていた。「いち早くプロ野球という舞台に慣れて、他の選手のスキルとかを勉強して早く1軍の舞台で活躍できるように頑張りたいです」と力を込めた。先輩に負けない強打者になる。【久永壮真】